非認知能力ってなに?
非認知能力とは、意欲や協調性、粘り強さ、忍耐力、計画性、自制心、創造性、コミュニケーション能力など、測定できない個人の特性による能力です。
社会の様々に課題に対処していくための、とても重要な能力といえます。
非認知能力の三つのスキル(チカラ)
様々な呼称がありますが、おおきくわけて三つのスキル(チカラ)を養います。
【自分と向き合うチカラ】自制心、忍耐力、道徳心、倫理観、自己肯定感、自律性など
【自分を高めるチカラ】向上心、意欲、失敗から立ち直る力、探求心など
【他社とつながるチカラ】協調性、社交性、統率力、柔軟性、共感力、傾聴力など
年齢は関係ある?
非認知能力がいちばん伸びるのは、幼少期だといわれていますが、それ以降の年齢でも後天的に鍛えることができ、むしろとても重要な部分ともいえます。
非認知能力は、「認知能力」を支える土台ともいうべき能力なので年齢・年代にかかわらず取り組むことが大切です。
非認知能力を伸ばせる習い事はあるの?
非認知能力は、集団や多数人がかかわる習い事が良いといわれています。
そこでは周囲との関わり方、コミュニケーション能力が必要とされるためです。
そのほか、長く続けることも継続する力を養うという意味で大切なポイントとなり、一番大事な要素として、意欲を持って挑戦できるものであること、が挙げられます。
「子どもが興味関心を示すかどうか」
興味のないことを習わせてもモチベーションが下がるばかりで伸びるものも伸びません。
【1】プログラミング
2020年度より小学校の授業でも必須となったその目的は、物事を整理し、論理的に考える力や行動力の育成です。
プログラミング学習は、失敗を繰り返し続けることが前提なので、失敗を恐れず挑戦していく力が身につきます。その過程で、最後まで諦めない、やり抜く力も養われるといわれています。
さらに、仲間の協力が必要な課題もあるため、協調性も身につきます。
【2】音楽
最大のメリットは、指先を動かすこと。
それは、非認知能力と密接に関係している前頭前野を鍛えるのに最適だからです。
表現力はもちろん、想像力や記憶力、集中力など多岐に渡って養われるので、人間的にも成長できます。
【3】ボーイスカウト
ボーイスカウト活動は、世界最大の青少年育成団体です。
野外を中心とした活動を行い、基本的にチームやグループで行うので、ルールはもちろん、リーダーシップや協調性、さまざまな成功・失敗体験を積み重ねることができるのも魅力のひとつ。
ロープの使い方、手旗信号などのスキルを習得するごとに、級が上がっていくので、隊員のやる気や達成感を引き出してくれます。
ロープワークをはじめとした、様々なスキルは音楽同様に指先を器用に動かすことが求められ、前頭前野を鍛えるのに最適です。
また、自然とのふれあいの中、総合的な生きる力を育んでいくのが最大の特徴です。
【4】ダンス
ダンスは音に合わせて体を動かすことができ、楽しく入り込むことができる習い事だといわれています。豊かな感受性や人前で自信を持って表現する力など、自己表現力を育むことができます。
【5】スポーツ
スポーツ経験のある子どもは、未経験者に比べて、自制心、忍耐力、目標思考などの非認知スキルが高いそうです。
また、集団スポーツ経験者の方が非認知スキルが高い傾向にあるといわれています。
ボーイスカウトが大切にしている8つの要素
ボーイスカウトでは「青少年がより良い社会人に成長していくことに貢献する」ため、8つの教育的要素を持つ「スカウト教育法」を形成しました。
8つの要素はそれぞれに影響し合いながらお互いの効果を高め合う役割を果たしています。